メモリとは?その1 (ビットの説明)

コンピュータにおいて、データはどのようにメモリへ記憶されるのでしょうか?
それは次のように『スイッチが並んでいる!』 と考えると、分かりやすいでしょう。

スイッチをクリックすると、ONとOFFの状態が切り替わります。クリックして試してください。
(説明しやすいので、4ビットで説明します)

分かりやすくするため、スイッチの『ON』に『1』、『OFF』に『0』を割り当てています。
スイッチの状態→ 0000

このスイッチの組み合わせは、次のように16通りのパターンが存在します。

パターン
0000
0001
0010
0011
0100
0101
0110
0111
1000
1001
1010
1011
1100
1101
1110
1111


なお、このスイッチのONとOFFのように、2つだけ区別する情報を論理値と呼びます。
あるのと、そうでないもの』という区別ができれば、それは論理値と言えます。
一般には、『と、』や『Trueと、False』という表現を使います。

そして、『真(やスイッチON)1偽(やスイッチOFF)0』にする割り当てを正論理、 その逆を負論理と呼びます。

そして、この論理値のひとつを区別できる情報量を1ビットと呼びます。


1ビットでは2つに区別することしかできませんが、 2つのビットをあわせると区別できる情報が倍の4通りのパターンになります。 この時、情報のサイズ(量)を2ビットといいます。
そして、1ビット増えるとこのビットのパターンは2倍に増えます。
ですから、必要なら2倍、2倍として行けばビットのパターンの数を求めることができます。

つまり、3ビットでは2ビットの倍で、8通り、
    4ビットでは3ビットの倍で、16通りのパターンになる訳です。
以上の理屈から、Nビットで表現できるビットパターンの数は、2Nとなります。
以下で、いくつかのビット数に対するビットパターンの数を示します。

ビット数ビットパターンの数
12
24
38
416
532
7128
8256
9512
1532768
1665536
324294967296
4294967296は、約4G(4ギガ)のサイズです。 オペレーティングに32bit版(他に64bit版があります)と呼ばれるものがありますが、 これはメモリアドレス指定に32bitを使うタイプのものです。 つまりこのサイズより大きな番地を直接アクセスできないシステムです。
ですがメモリをアクセスする命令のサイズも小さくなるので、大きなサイズ扱わないプログラムは 64bit版より32bit版の方が速く動作するはずです。