ネットワーク層と、そこで使うIPアドレス

データリンク層でつなげたマシン群をネットワーク層の規則でまとめ、 そうやってできた小さいネットワークを、 ルータで接続して大きなネットワークを作ります。 それをまたルータで接続して、大きくしていったものがインターネットの世界です。 (ルータはネットワーク同士を接続するレイヤー3の集線装置です)

インターネットでは、IPアドレスで互いを識別して情報を送り合っていますが、 同じネットワークに属するIPアドレスには、共通の部分が存在し、 それによって 目的のネットワークまで送ることが可能になっています。 この運ぶ仕事を行う規則がネットワーク層のIP(Internet Protocol)です。
世界中から見えるサーバのIPアドレスは、グローバルIPアドレスと呼ばれ、 世界中で一つしか存在しない番号です。 対して、LAN(Local Area Network)の中で使われるIPアドレスは、 そのネットワークの中だけでしか使えない番号で、ローカルIPアドレスと呼ばれます。
ローカルIPアドレスとグローバルIPアドレスの変換機能を持つルータがあり、 それによってローカルIPアドレスのマシンでも グローバルIPアドレスを使うインターネットへ参加することができます。