CASL2とCOMET2の関係

コンピュータがなぜ動くか?』ということを本当の意味で理解するには、コンピュータのハードウェアを知り、 それに対するプログラミングを体験することです。

コンピュータのハードウェアは、マシン語(機械語)で動きます。 正確には、 動作の中核になっているCPU(中央処理装置)が、そのマシン語に従って動くように設計され、作られています。
マシン語を知ってプログラムするためには、そのCPUの構造を理解する必要があります。

しかしCPUはコンピュータの歴史とともに、各メーカーが凌ぎを削って開発して現在に至り、たくさんの種類が存在します。 つまり、そのCPUの種類の数だけ、マシン語も存在しているのです。しかも最新のCPUは複雑で、初心者の学習には向きません。

初期学習には、実在する複雑なハードウェアではなく、不可欠な命令だけを持つ学習用的なハードウェアで行う方が、効率よく学習できます。 この学習用に考えられたハードウェアがCOMET2です。
このCOMET2は、独立行政法人-情報処理推進機構で実施している情報処理試験(国家試験)の出題で使われる アセンブラ言語用のハードウェアです。 つまり、現実に存在しない仮想のコンピュータシステムです。
 そして、このCOMET2用のアセンブラ言語がCASL2という関係です。

   情報処理推進機構のCASL II シミュレータはこのサイトからダウンロードできます。
      (平成13年春よりCASLが仕様変更されCALS2になっています)

 アセンブラ言語における一つの命令は、ほとんどがマシン語の一つの命令に対応しています。 つまり、ハードウェアに対するプログラミングは、マシン語の代わりにアセンブラ言語で行います。
マシン語は、単なるビットパターンなので、16進数で表現するのが普通です。
これではあまりにも分かり難く、非効率なのでアセンブラを使うわけです。