変数と呼ばれる適当な名前を作り、それにデータを記憶させて利用することができます。
次は、mc と mile のdouble型変数を作り、利用している例です。
= の左に書いた変数に、右のデータを記憶させ、利用しています。
(= は、代入演算子と呼ばれ、左に書いた変数の記憶内容を変更する命令です。)
#include <stdio.h> main() { double mc; double mile; mc = 1.609; mile = 10.0; printf("%fマイルは、", mile); printf("%fキロメートル\n", mile * mc); }
変数を利用して命令を書いているので、例えば1.609 の 値を変更して計算し直したい場合、
その変数の記憶内容を変更している一箇所の変更で済みます。
1.000000ポンドは、453.590000グラムです
ここで、mc と mile の名前の変数を作っています。⇒この記述を変数宣言と呼びます。
変数宣言は、データの種類を意味する int や double の単語の後で、適当な名前を記述します。
int で作った変数は、小数点以下のデータが記憶できないことに注意して下さい。
変数宣言で、名前を付ける規則は、全ての文字並びが半角で、
数字や記号以外のアルファベットから始まることになってます。先頭でなければ数字を使っても構いません。
(例外として、半角のアンダーラインの記号は、使ってもよいことになっています。)
また。予め決められている予約語と
同じ単語の変数は作れません。
変数宣言は、実行文の前でまとめて行う必要があります。
一般に、{ の直後の始めの方でまとめて、用意します。
代入や関数実行などを指示した記述の後に宣言があるとエラーになります。
上記では、mc と mile の名前を変数を2行に分けて作っています。 あまり、お勧めしませんが、次のように、コンマで区切って複数用意することもでます。
double mc , mile;
勧めない理由は、変数の用意には、確かな存在理由があり、それを明確に示せないためです。
一般に変数宣言では、次に示すコメントを記述します。
変数を使うと言うことは、必ず用意した理由があるはずです。
この存在理由をソースファイルにメモっておくとあとでわかりやすくなります。
C言語では、 /* から始まり、 */ で終わる範囲をコメントと呼び、
説明などを書いても構わない規則になっています。
(これで囲った範囲にある命令は無視されます。)
これを使って、次のように補足説明を書くようにしましょう。
#include <stdio.h> main() { double mc; /* マイルをキロメートルに換算するため定数記憶用 */ double mile; /* 変換対象のマイルデータ記憶用 */ mc = 1.609; mile = 10.0; printf("%fマイルは、", mile); printf("%fキロメートル\n", mile * mc); }
初心者や、プログラミングを苦手とする人に限って、コメントを疎かにする傾向があります。 そして、そのためか不要な変数をたくさん用意するようです。