Mathオブジェクト

数学関数を扱うオブジェクトです。
以下のプロパティやメソッドがよく使われます。alertを出すボタンで例を示します。

プロパティ
プロパティ名概要 例や説明
PI円周率 Math.PI を参照すると、円周率が得られます。
E自然対数の底 Math.E と、使います。
LN1010の自然対数の値 Math.LN10 と、使います。
LN22の自然対数の値 Math.LN2 と、使います。
LOG10E10を底とするeの対数の値 Math.LOG10E と、使います。
LOG2E2を底とするeの対数の値 Math.LOG2E と、使います。

下記の実験で使うパラメタ x 、   y

メソッド
メソッド名概要 例や説明
random0から1未満の擬似乱数を返します var v=Math.random() でvに0から1未満の乱数が記憶されます。 →複数のクリックで乱数の値を確認してください。
ceil引数の少数点以下を切り上げた整数を返します var v=Math.ceil(3.2) でvに4が記憶されます。
floor引数の少数点以下を切り捨てた整数を返します var v=Math.floor(3.8) でvに3が記憶されます。
round引数四捨五入した整数を返します var v=Math.round(3.5) でvに4が記憶されます。
abs引数の絶対値を返します var v=Math.abs(-3.8) でvに3.8が記憶されます。
log引数の10の対数を返す var v=Math.log(2.718281828) でvに0.999・・が記憶されます。
expeの引数乗の値を返す(eの累乗) var v=Math.exp(1) でvに2.718281828・・が記憶されます。
powべき乗を返す var v=Math.pow(2,4) でvに16が記憶されます。
sqrt引数の平方根を返す var v=Math.sqrt(4) でvに2が記憶されます。
sin引数(ラジアン単位)のサインの値を返す var v=Math.sin(Math.PI*2*90/360) でvに1が記憶されます。
asin引数のアークサインの値(ラジアン単位)を返す var v=Math.asin(0) でvに0が記憶されます。
cos引数(ラジアン単位)のコサインの値を返す var v=Math.cos(Math.PI) でvに-1が記憶されます。
acos引数のアークコサインの値(ラジアン単位)を返す var v=Math.acos(0) でvにMath.PI/2の値が記憶されます。
tan引数(ラジアン単位)のタンジェントの値を返す var v=Math.tan(Math.PI/4) でvにほぼ1の値が記憶されます。
atan引数のアークタンジェントの値(ラジアン単位)を返す var v=Math.atan(1) でvにMath.PI/4の値が記憶されます。
atan2x,yの座標から角度の値(ラジアン単位)を返す var v=Math.atan(100,100) でvにMath.PI/4の値が記憶されます。

なお、log 2257 を計算したい場合などは、
『 log XY = log zY ÷ log zX 』の公式を利用します。この時zは何でもよいので10として次のように計算します。
Math.log(Y) / Math.log(X) = Math.log(257) / Math.log(2) = 8.005624549193879 と計算できます。
これは、257に必要な情報量(bit)で、実質的なハードウェアなら 9ビット必要となることを計算しています。