サーバーはクライアントからの要求があるまで待ち続けるプログラムになっています。
それは自身のコンピュータで使えるIPアドレスに対して、『あるポート番号』で
待機するように作られているからです。
そして、クライアントからの要求があった時に、その要求に応えて情報を送り返す仕組みになっています。
なお、IPアドレスはサーバーの機器を特定するための番号で、
ポート番号はそのサーバー内部で動作するプログラムを特定するための番号になっています。
クライアントの動作は次のようになります。
(1)の接続する時に、サーバが動いているマシンのIPアドレスと、 サーバソフトが待機で使っている『あるポート番号』を指定して、相手を特定します。
サーバープログラムでは、『あるポート番号』で待機し、
クライアントプログラムでは、この『あるポート番号』で、通信する相手を指定して
接続するわけです。
さて、ここで使う『あるポート番号』が予め決められていないと、クライアント側で不便です。
そこで、IANA(アイアナ:Internet Assigned Numbers Authority)という
インターネットに関連する番号を管理する組織により、
サービスごとに使うべき指針(強制力はない)となるポート番号が 0番〜1023番の範囲で決められました。
これは、ウェルノウンポート(WELL KNOWN PORT NUMBER)と呼ばれており、そのいくつかを以下に示します。
サービスやプロトコル | ポート番号 |
---|---|
FTPデータ転送 | 20 |
FTPコントロール | 21 |
SSH(Secure Shell) | 22 |
Telnet | 23 |
メール送信(SMTP) | 25 |
DNS | 53 |
Webサービス(HTTP) | 80 |
メール受信(POP3) | 110 |
メール受信(IMAP3) | 220 |
暗号付きWebサービス(HTTPS) | 443 |
このウェルノウンポート以外もで 1024番〜49151番の範囲は登録済みで、
自由に使える範囲は49152番〜65535になっています。
なお、IANAが行っていたインターネットの資源管理は、2000年2月より
ICANN
が引き継いでいます。