PDUは、各通信プロトコルの伝達に使う「入れ物」となる単位です。
これは各プロトコルで決められる宛て先情報などのヘッダ部分と、通信の中身のデータ部(ペイロード部)で構成されます。
イーサネットの PDU は、MACアドレスをあて先にするフレームと呼ばれます。
IPプロトコルの PDU は、IPアドレスをあて先にするIPパケットと呼ばれます。
TCPプロトコルの PDU は、ポート番号をあて先にするセグメントと呼ばれます。
通信処理は、プロトコルで応じて処理が分かれており、各処理では対応する PDU(入れ物)があり、それを次の処理に使う流れになっています。
ネットワークの通信処理は、下記のように役割ごとに分類されて階層化されています。
これは、TCPを使うアプリケーションのデータを送る場合、それをデータするセグメントを作り、
セグメントをデータしたIPパケットが作られて、
IPパケットをデータしたフレームが作られて、通信回線を伝達する流になります。
OSI参照モデル | TCP/IPのプロトコル階層(DARPモデル) | ||
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レイヤー番号 | レイヤー名 | レイヤー名 | プロトコル例 |
7 | 応用層 | アプリケーション層 | HTTP SMTP FTP TELNET DNS |
6 | プレゼンテーション層 | ||
5 | セッション層 | ||
4 | トランスポート層 | トランスポート層 | TCP UDP |
3 | ネットワーク層 | インターネット層 | IP ICMP |
2 | データリンク層 | ネットワークインターフェイス層 | ARP Ethernet |
1 | 物理層 |