ネットワークの基本的な形態

ネットワークのを作る基本的な接続形態は、大きく次の3種類に分類できます。 LANでは、イーサネット(Ethernet)が最も多く使われています。

名称 バス型 スター型 リング型
イメージ
概要 同軸ケーブルを使った接続形態で、現在ではあまり使われていませんが、 離れている少ないホストを接続する時に有効です。 近年、最もよく使われる形態で、ハブ(HUB)と呼ばれる集線装置でまとめます。 最近は少なくなってきました。トークンリングや、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などで使われる形態です。

赤の矢印で示すように、一台のマシンから送信された情報は、 全てのホストへ伝達される形態が基本です。
その際、自分宛にきた情報なら使われますが、 自分宛でない情報なら使われません(捨てられます)。

この捨てる(使わない)処理を、 どこで行うかによって一つケーブルに伝わる情報量が変ります。 上記のスター型のイメージはリピータハブをつかって接続をまとめたイメージですが、 近年ではスイッチングハブを使うことが多いでしょう。
この場合はスイッチングハブ内で捨て(使わない)、不必要な伝達を止めることができるようになっています。

ネットワーク・トポロジー(network topology)

ネットワーク・トポロジーとは、ネットワークの接続形態を意味します。
上記では、バス型、スター型、リング型を紹介しています。これは主にLANで使われる接続形態です。
以下で、これを含めて他にWANで使われるメッシュ型とパーシャルメッシュ型を紹介しています。

バス型(bus) 一つの回線に複数のノードが接続される形
10Base-2や10Base-2同軸ケーブルに接続する場合に使われる。

スター型(star) 中央の集線装置に全てのノードが接続される形
ノードの追加、削除が容易な形態で、現在のLANの主流形態
ツイストペアケーブルや光ファイバケーブル接続に使われる。

リング型(ring) リング状にノードを配置した形
LANトークンリング接続に使われた。

メッシュ型(mesh) 多くののノードが相互接続する形態で、WAN、インターネットで使われる。
一つの接続が切れても、迂回した接続があれば動作可能で、冗長性が高い。

パーシャルメッシュ型(partial mesh) 部分的なメッシュ構造
WANの接続部に使われる。重要部分だけ冗長性を高め、コストを抑える構造。