ソケットの起源は、BSD系UNIXのC言語におけるプロセス間通信やネットワークに関するプログラム群です。
現在では、IPアドレスとポート番号を利用した仮想的インターフェースを指すことが多いようです。
(つまり、IPアドレスとポート番号を利用して通信しあう接続部分です。)
Javaでは、TCP通信(サーバー、クライアント共に)に使うクラスが
Socketの名前になっています。
そして、接続待機用のTCPサーバー用クラス名が、ServerSocketになっています。
対して、Microsoftの.NET Frameworkでは、
TCP通信(サーバー、クライアント共に)に使うクラスが
TcpClientの名前になっています。
そして、接続待機用のTCPサーバー用クラス名が、TcpListenerになっています。
よって、Visual Basic や C#では、
サーバー側で、TcpListenerオブジェクトでクライアントの接続を待機し、
クライアントが接続してくると、その通信用のTcpClientが取得できます。
クライアントでは、TcpClientのオブジェクトでサーバーに接続し、
それから取得できる送受信用のストリームで通信します。
どちらもTcpClientのオブジェクトから取得できる送受信用のストリームで
相手と通信します。
一般にサーバーでは、複数のクライアントと通信できますが、そのイメージを以下に示します。
次へをボタンが消えるまでクリックして確認ください。
上記のサーバ側には複数のソケットが使われます。(クライアントが接続することで生成)
この時、サーバー側のソケットのIPアドレスはポート番号は同じです。
例えば、Webサーバであれば全てのサーバ側通信用ソケットのポートは同じ80番号となります。
つまり、ポートとソケットは一対多の対応となり得る訳でする。
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import java.io.*;
import java.net.*;
public class SocketThread implements Runnable {
Socket soket; //通信用ソケット
Thread thread; //スレッド管理クラス
InputStream sok_in; //byte入力用
InputStreamReader sok_is; //文字入力用
BufferedReader sok_br; //文字列入力用
OutputStream os; //byte出力用
String sendData = "ここはクライアント側へ送信するメッセージとして変更\r\n";
String receiveData = null;
public void init() throws Exception {//送受信ストリームを取得
this.sok_in = soket.getInputStream();
this.sok_is = new InputStreamReader(sok_in);
this.sok_br = new BufferedReader(sok_is);//入力用
this.os = soket.getOutputStream();//出力用
}
public void send() throws Exception{//送信メソッド
this.os.write(sendData.getBytes());
this.os.flush();//送信してない情報があれば、全て送信する。
}
public void receive() throws Exception {//受信メソッド
System.out.println(receiveData = sok_br.readLine());
}
public void doLoop()throws Exception {//送受信ループ
while(thread != null){
send();//送信
receive();//受信
}
}
public void run() {//スレッドの実行範囲
try{
init();//送受信ストリームを取得
doLoop();//送受信ループ
}
catch(Exception e) {
e.printStackTrace();
}
thread = null;
}
public SocketThread(Socket soket) throws Exception {
this.soket = soket; //コンストラクタ
this.thread = new Thread(this);//スレッドインスタンス生成
this.thread.start();//上記のrunメソッドを別スレッドで実行する
}
}
SocketThreadの生成で、引数で指定した接続相手と通信を開始します。
接続すると、上記27行の送信と28行の受信を繰り返すことになります。
while (true) { //クライアントからの接続を待ち、接続してきたら、 // そのクライアントと通信するソケットを取得する。 Socket clientSock = serverSock.accept(); new SocketThread(clientSock);// serverSock用ソケットと別スレッド通信開始 }