コンピュータが、気が付かない間に第三者に乗っ取られ、
いつの間にか、他のコンピュータの不正アクセス用に使われることを、
『踏み台』にされたと言います。
例えばクラッカーから見た場合、
コンピュータAを攻撃する場合、
直接にコンピュータAを攻撃せずに、
コンピュータBに浸入し、コンピュータBを使って
(踏み台にして)コンピュータAを攻撃するようなことです。
場合によっては、幾つものコンピュータを踏み台にして攻撃に使うこともあります。
コンピュータDを遠隔操作して、コンピュータCを操作し、それより
コンピュータBを操作して、コンピュータBが
コンピュータAを攻撃しているように
行われる場合もあります。
いずれにしてもこの場合、攻撃を受けたコンピュータAからすると
踏み台になっているコンピュータBが
攻撃者に見えます。
苦情のメールや電話がきたり、場合によっては管理責任が問われ損害賠償
を求められることもあります。
spamメール、フィッシングサイト、Dos攻撃など、さまざまな踏み台の可能性があります。
これに対する有用な対策がありません。
世界中の個々のサイトが踏み出いに使われないように、
セキュリティ対策をしてもらうしかありません。
例えば、
「貴社の管理するネットワーク上にフィッシングサイトがあります。
至急ご対処をお願いいたします」
とメールが来た場合です。
指摘されたフィッシングサイトの存在を確認し、
早急にホストをネットワークから切り離すことです。
この場合、再起動や電源オフは行わない方がよいでしょう。
(場合によって、証拠を失うことも考えられます。
事実や原因の確認が困難になります)
警察に被害届を出す場合などを考慮して、 削除せず、安全なところに一定期間保存しておくのがよいでしょう。