2.簡単なアプリ作成の手順 プロジェクトを作成する最初のステップ

Android 開発用 Eclipse の環境で Android 用プロジェクトを作ると、 必要なファイル群がディレクトリと共に自動生成されます。

以下で簡単な「おみくじ」の作品を作る例の最初のステップを示しめします。
このでは次の3つの操作を紹介します。
プロジェクトの新規に作成する。
プロジェクトの実行で使うAVDの指定。
作品のテスト実行と動作進行の確認。

プロジェクト作成

File』メニューから『New』を選択し、『Android Application Project』を選択します。
これで出現するダイアログで次の項目を設定します。

Application name: (アプリケーションの名前) 「Kuji」
Project Nameを 「omi」
Package name: (パッケージ名) 「cc.quu.manabu.omi」
なお、パッケージ名は、 ウィザード下の方に赤字で「The prefix ‘com.example.’ is meant as a placeholder and should not be used」とあるので 変更していますが、デフォルトの「com.example.omi」を使っても構いません。
また、Target SDK は、API 17に設定しています。 これは使用する AVD(エミュレータ用の仮想デバイス)に合わせます。
「Next>」で進むと、次のイメージに進みます。

上記はデフォルトでよいでしょう。「Next>」で進むと、次のイメージに進みます。


この画面は、開発環境のバージョンによって色々と変化して、移り変わりが激しいようです。
「adt-bundle-windows-x86-20140321」では次の3項目が選択ができるようになっていました。

ここでは、Empty Activity を選択してみます。
「Next>」に進むと、次のように Activity クラス名とレイアウト名の入力画面 になります。


以上で「Finish」を選択すると、次の開発環境が開きます。

なお、この画面でエラーの表示が出ることもあるようです。
時間が経過(数分)しても、エラーが無くならない場合は、「Eclipse」を一旦終了させて、再び開き直すとエラーが無くなることが多いようです。

起動の準備 (プロジェクトの実行で使うAVDの指定)

「Eclipse」の「Run」メニューから「Run Configurations...」を選択します。

「Android Application」を選択して、左上の+の箇所をクリックします。次のイメージに変わります。
実行で指定するName に名前を付けます。下の例では「omi_test」しています。
また、「Browse...」ボタンをクリックして、プロジェクトとして「omiを選択します。」

「Target」のタグを選択します。 そして、AVDにチェックします。

「Common」のタグを選択します。

ここで、DebugとRunが使えるようにチェックします。 最後に「Apply」ボタンで適用させます。そして「Close」ボタンで閉じます。

作品のテスト実行と不具合の確認

実行は、Eclipsのメニュー下のツールバー内の のボタンをクリックします。
そして、上記で「Run Configurations...」で決めた実行の名前の「omi_test」を選択することで実行させます。
これで、上記の「omi_test」に設定した「WVGA_480_800_API_17」の仮想デバイスが実行して、それに このデフォルトの作品がインストールされて実行します。
もし開発環境のエラーなどで 自動的に作品が起動できない場合は、Android 仮想デバイスを操作してログオンして、 それから「omi_test」を選択で再び実行してみましょう。
次のようなイメージで実行するはずです。


こう表示されれば正しく動作したことになりますが、 この画面が出るまでに、時間がかかる場合があります。
実行の前に、Androidを起動ログオンしてホームの画面まで進めていないと失敗するようです。
次の画面が出現した場合はOKを選択してLogcatを表示させるとよいでしょう。

それにより、次のようにEclipse開発画面の右下の位置に、「Logcat」の表示がでます。

Logcatはデバッグログ用のビューとして用意されているもので、表示の命令をプログラムできます。
android.util.Log.d("DEBUG", this.toString());
つまり、System.out.printlnのように変数内容の確認などに使えると考えてよいでしょう。
またこれには、ステム上のエラーも表示されるので、それで動作しない場合の要因が分かることがあります。

失敗の場合は、いくら待っても上の正常実行の画面になりません。
よって失敗の状態なのか、正常で時間がかかるだけなのか単純に判断できないこともあります。
どこまで動作しているかを知る場合に、次の「Console」のタグを出して確認するとよいでしょう。

「Console」のタグでは、上記のようにボタンで「Android」と「DDMS」を選べます。 上記は「Android」の選択で得られます。
上記Console内で「ActivityManager: Starting Intent」が表示する時、作品が起動できたことを意味します。 この時に作品が正しい表示になっていなければ、どこかに不具合いがあると判断できます。
なお、「Console」や「Logcat」が表示されていない場合は、 「Window」メニューから「Show View」のメニュー項目を選択して、そこから「Console」などの希望のウインドウを選択して表示できます。