こうすべき! オブジェクト指向プログラミング  確認問題1
中間テストの一部解答です。

オブジェクト指向の理解には、それが生まれた理由を理解することが重要です。
究極には、『作成したプログラムを如何にして再利用するか?』です。 間違いない動作をするプログラムを作ることは、大変な作業だと思います。 苦労して一度作成したものなので、再利用しなければもったいないという訳です。 オブジェクト指向を学習する場合、この『 』という視点で、 プログラミングしなければ習得できないでしょう。 そのためには、動けばいいと言う発想でなく、コードを吟味してこれより良い作り方がないか? という姿勢でプログラミングする必要があります。

例えば、『商品コードとその数量』が複数あって、そのデータファイルを作るプログラム作成を考えます。
この場合、作ればよいだけならmain一つの中で、指定のファイルを作成して、指定のデータを順番に書きこんでしまえば終わりです。
しかし、このような簡単な場合でも 『如何にしたら将来、再利用できるか?』の視点で、将来的な処理を検討すると 『商品コードとその数量』の「ファイル内データ集計作業」があるかも、 「複数のファイルで集計」するかも、 「特定範囲のデータを抽出」する作業があるかも、 または「並び替えする」必要があるかも、 『商品コードとその数』に新しく商品名などの「項目を追加」しなくてはならなくなるかも、・・・ と可能性がある処理はたくさん挙げられます。
それらを考慮して、再利用できるように、プログラムすることです。

まず、初期の仕様として、『商品コードとその数量』のデータが複数存在するということから、 構造的にまとめて管理すべきというのは、オブジェクト指向以前からのセオリーです。
仕様の構造にマッチさせて、商品コードと数量のメンバをまとめた構造の型を作ることにより、 コード内のデータの関連性を分かりやすくするためです。C言語なら構造体、Javaならクラスで作ります。
以下にRecord2のクラス名で作ったJavaの例を示します。
確認用クラスで2件のデータを設定した後で表示させています。

Record2.javaTest.java

public class  {
    public String ;	// 商品コード
    public short 	suu;	// 数量
}









                 
public class Test{
    public static void main(String[] arg){
        Record2  a = 	Record2();
        Record2  b = 	Record2();
        a.shoCode = "A01";
        a.suu = 10;
        b.shoCode = "B02";
        b.suu = 7;
        System.out.println("商品コード:" + a.shoCode);
        System.out.println("商品数:" + a.suu);

        System.out.println("商品コード:" + b.shoCode);
        System.out.println("商品数:" + b.suu);
    }
}                 

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